コアラとは?
コアラはオーストラリア東部に生息する有袋類で、カンガルーやウォンバットと同じ仲間に分類されます。体長は60〜85cmほどで、丸い耳と大きな鼻が特徴的です。主食はユーカリの葉で、消化が難しい葉を分解するために特殊な腸内細菌を持っています。
一日のほとんど(約18〜20時間)を木の上で睡眠や休息にあてる省エネ型の生活を送り、夜間に活動して葉を食べます。母親のお腹の袋で育つ「有袋類」であり、赤ちゃんコアラ(ジョーイ)は生後半年ほど袋の中で成長します。
ユーカリ林の減少や病気(クラミジア感染症)、森林火災などにより個体数は減少しており、国際自然保護連合(IUCN)では絶滅危惧種(VU)に指定されています。
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(楽天市場の商品リンク)コアラの基本情報

- 分類: 哺乳綱 有袋目 コアラ科
- 学名: Phascolarctos cinereus
- 原産地: オーストラリア東部(クイーンズランド州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州など)
- 体長: 約60〜85cm
- 体重: オス 6〜14kg、メス 5〜11kg
- 食べ物: 主にユーカリの葉
- 寿命: 野生で約10〜15年、飼育下では20年近く生きる場合もある
- 保全状況: IUCNレッドリストで絶滅危惧種(VU)に指定
コアラの進化

コアラの進化
コアラは有袋類の中でもフクロモグラやフクロネズミの仲間と遠い共通祖先を持ちます。
現在のコアラに近い種はおよそ2,500万年前のオーストラリアで誕生したと考えられており、当時は体が大きく、現生のコアラよりも地上生活に適応していました。
その後、環境変化により森林やユーカリの分布が拡大すると、樹上生活に特化した体へと進化していきました。
とくに握力の強い前足や二股に分かれた手指、そしてユーカリを消化できる独自の腸内構造は、この進化の過程で獲得された特徴です。
現在のコアラは「ユーカリ専食」という極めて特殊化した生活様式を持つに至っています。
コアラの生態

コアラは1日の行動範囲が非常に狭く、同じ木で長時間過ごすことが多い動物です。特にメスは一生のほとんどを数本の木の中で生活するといわれます。
水分のほとんどをユーカリの葉から摂取するため、野生ではあまり水を飲む姿は見られませんが、干ばつなどで葉が不足すると川や池の水を飲むこともあります。
ユーカリの種類によっては好んで食べるものとそうでないものがあり、地域や個体によって食性に違いが見られるのも特徴です。また、コアラは嗅覚が非常に発達しており、葉の質や毒素の有無をかぎ分けて安全な葉だけを選び取ります。
さらに、天敵は少ないものの、大型のフクロウやイヌ、外来種のキツネなどに襲われることがあります。
さらに詳しく知りたい方は、Wikipediaのコアラも参考になります。
コアラの豆知識

木からほとんど降りない
コアラは一日の大半をユーカリの木の上で過ごし、地上に降りることはほとんどありません。移動や排泄の際にわずかに地面を歩く程度です。
指が人間に似ている
コアラの前足には5本の指があり、親指にあたる部分が2本に分かれています。そのため木の枝を強くつかむことができ、人間の手に似た特徴を持っています。
睡眠時間は18〜20時間
ユーカリの葉は栄養が少なく消化に時間がかかるため、コアラは一日のほとんどを寝て過ごしてエネルギーを節約しています。
個体ごとに鳴き声が違う
コアラは「ブーブー」という独特の鳴き声を出しますが、その声は個体ごとに異なり、繁殖期のオス同士のコミュニケーションにも使われます。
赤ちゃんは母親の袋で育つ
有袋類のコアラは出産後すぐ、未発達な赤ちゃんを母親の育児嚢(いくじのう/袋)に入れて育てます。生後6〜7か月ほどで外に出始めます。
コアラに会える動物園

- 埼玉県こども動物自然公園(埼玉県) — 東松山市。オーストラリア動物館エリアでコアラを展示。
- 多摩動物公園(東京都) — 日野市。「オーストラリア園」内コアラ館で観察可能。
- 横浜市立金沢動物園(神奈川県) — 横浜市。オセアニア区にてコアラ展示。
- 東山動植物園(愛知県) — 名古屋市。愛知県内でコアラ展示の中心的施設。
- 神戸市立王子動物園(兵庫県) — 神戸市。「コアラ展示」実績あり。
- 淡路ファームパーク・イングランドの丘(兵庫県) — 南あわじ市。コアラ飼育実績あり施設。
- 平川動物公園(鹿児島県) — 鹿児島市。日本でも飼育頭数が多い施設。
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