ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアは、イギリス原産の小型犬で、その愛らしい見た目と上品な長いシルキーコートが特徴です。

もともとは19世紀のイギリス北部・ヨークシャー地方で、ネズミ捕りとして活躍していた犬が祖先とされています。

現在では、その小柄な体と社交的な性格から「ヨーキー」の愛称で親しまれ、世界中で人気の家庭犬となっています。

警戒心が強い一方で、飼い主に非常に忠実で甘えん坊な一面も持ち合わせています。

ヨークシャー・テリアの歴史は、19世紀のイギリス北部・ヨークシャー地方にさかのぼります。当時、工業地帯の労働者たちは、織物工場や炭鉱に出るネズミを捕るために、小型で俊敏な犬を必要としていました。そこで、スコットランドから持ち込まれたテリア種（スカイ・テリアやマンチェスター・テリアなど）と交配を重ね、現在のヨークシャー・テリアの原型が誕生しました。
その美しい被毛と愛らしい姿から、やがて上流階級にも人気が広まり、ネズミ捕り犬から愛玩犬へと役割を変えていきました。現在では「ヨーキー」の愛称で親しまれ、世界中で家庭犬として愛されています。

🐶 小さくても“テリア魂”を持つ

ヨークシャー・テリアは見た目の可愛らしさに反して、とても勇敢で負けず嫌いな一面があります。これは祖先が害獣駆除のために働いていたテリア系の血を受け継いでいるためです。

💈 美しい被毛は“人間の髪”に近い

ヨーキーの被毛は、他の犬のような二重構造ではなく、一本一本が人の髪に似た質感を持っています。そのため抜け毛が少なく、アレルギーが出にくい犬種としても知られています。

🎩 初期は“ワーキングドッグ”だった

上品な見た目からは想像できませんが、元々はネズミ捕り用の労働犬でした。上流階級で人気が出たのは後期になってからです。

✈️ 世界中で人気の“コンパニオンドッグ”

現在では世界中で家庭犬として親しまれており、特に都市部の小型犬として高い人気を誇ります。日本でも「小さくて飼いやすい犬種」として常に人気上位にランクインしています。

ヨークシャー・テリアは小型犬の中でも非常に活発で、エネルギッシュな犬種です。
散歩は1日2回、1回につき20〜30分程度が理想です。運動不足になるとストレスがたまり、無駄吠えや噛み癖につながることもあります。

被毛は細く伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。毛玉ができやすいので、1日1回のブラッシングでケアをしてあげましょう。
また、寒さに弱いため、冬は室内を暖かく保ち、外出時は洋服などで防寒対策をするのがおすすめです。

食事は小型犬用の総合栄養食を与え、体重管理を意識して肥満を防ぐことが大切です。歯石がたまりやすいため、歯磨きやデンタルケアも習慣づけましょう。
性格的に甘えん坊で人懐っこいため、スキンシップを多く取りながら安心できる環境を整えてあげると良いでしょう。