カピバラ

カピバラは、南アメリカ原産の世界最大の齧歯類（げっしるい）です。成獣は体長100〜130cm、体重35〜65kgに達し、ネズミの仲間でありながら非常に大型です。水辺に生息することが多く、泳ぎが得意で、指の間には小さな水かきがあります。

性格は温厚で、群れで生活する習性を持ち、数頭から20頭以上の群れを作ることもあります。野生では草や水草などを主食とし、日本の動物園や牧場では野菜や乾草を食べています。

日本では多くの動物園や温泉施設で飼育されており、特に「カピバラの露天風呂」で知られる長崎バイオパークや伊豆シャボテン動物公園が有名です。のんびりとした姿と人懐っこい性格から、国内外で人気の高い動物です。

カピバラはテンジクネズミ科の一員で、南米に広がった小型の齧歯類から進化しました。水辺での生活に適応し、浮力を利用しやすい骨格や、水草を効率よく消化できる消化器系を発達させました。近縁種と比べ、大型化に成功した唯一の存在であり、その体格は群れでの生活や天敵からの防御にも役立っています。

カピバラは南米の川辺や湿地に生息する世界最大の齧歯類です。10〜20頭ほどの群れをつくり、リーダー的なオスを中心に生活します。草や水草を主食とし、盲腸で発酵分解することで消化を助けます。泳ぎが得意で、鼻・目・耳が一直線に並ぶため、水面から最小限の姿を見せて警戒できます。鳴き声や体の接触で仲間とコミュニケーションをとるのも特徴です。

世界最大のげっ歯類

カピバラは世界最大のネズミの仲間で、成獣は体重60kgを超えることもあります。

泳ぎの名人

足にわずかな水かきがあり、水中での移動が得意。数分間の潜水も可能です。

温泉好きな動物園イベント

伊豆シャボテン動物公園や長崎バイオパークなどでは、冬に温泉に入る姿が恒例の人気イベントになっています。

一生伸び続ける歯

カピバラの歯は一生伸び続けるため、草を食べてすり減らしながら調整しています。

鳴き声で会話

警戒音、安心の鳴き声、子どもの呼び声など、複数の鳴き声を使い分けて仲間とコミュニケーションをとります。

意外と速く走れる

水辺ではのんびりしているように見えますが、危険を感じると時速50km近くで走るとも言われています。

水中で排泄

水中で排泄する習性があり、これは外敵に匂いを気づかれにくくする効果があると考えられています。

群れでのスキンシップ

群れの仲間同士で体を擦り寄せたり、香腺を使ったマーキングを行って絆を深めています。

食糞（コプロファジー）

草食動物によく見られる行動で、カピバラも自分の糞を食べて栄養を再吸収します。

南米では食用の歴史

南米では古くから食用とされ、特にカトリック教徒が断食中に「魚扱い」として食べてきた歴史があります。